君の事を。
会社で、君の顔は最近見かけない。

避けられてるのか。
あるいは無意識のうちに俺が避けているのか。

それは、分からないけど。

とにかく。

良い機会だ。

これで、君を忘れられる。

それに。

君には。

もう。

そんな時だった。

聞き覚えのある、
よく通る澄んだ声が、
耳をかすめた。

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