最初で最後の私の恋物語
下駄箱付近に近づいた時ー。

「...あっ!思い出した!」

ようやく自分が何を忘れているのかが

わかった。

「何が??」

絵里が興味津々な顔をして聞いてきた。

「ごめん絵里、先帰ってて。今日の
課題さぁ、机の中に置きっぱなし
だった。」

そうえば課題机の中に入れっぱだった。

絵里と一緒に帰りたかったのに…。

しかも絵里、とても残念そうな顔してるし。

ごめんね、絵里..

「わかったよぉ~。百合と帰れなくて
さびしいよ。
今度は絶対一緒に帰ろうね!」

「うん!」

絵里は一人でトボトボと帰っていった。
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