終わりかけの永遠に

文化祭

その日から、私達は練習を始めた。


「ここを押さえて...そうそう」

「明くんのパート、ここであってるよね?」


私は千歳くんに教えてもらいながら、ベースを弾き、歌も歌い始めた。


「うん。莉愛、結構覚えるの早いね。教えやすくていい」


千歳くんは前よりも楽しそうにギターを弾き、歌っていた。

本当に、歌うのもギターを弾くのも、大好きなんだと分かる。

春川先生も、「二人が前より仲良く楽しそうで何よりです」と嬉しそうに笑っていた。
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