終わりかけの永遠に

本当の気持ち

騎田くんと別れた後、私は陵くんと響くんの元に来ていた。


「りーちゃん、どうかした?」


陵くんに顔を覗き込まれる。


「えっ?なんで?」

「なんかいつもより暗い!せっかく俺らがデビュー出来た日だっていうのにさ」

「あ、ごめん」

「いや、いいよ。俺らの仕事は人を笑顔にすることだからね!俺らの出番ってわけ!」

「確かにな。りー、なんかあったなら言えよ」


二人にそう言われ、少し考える。

私より、二人の方が騎田くんの気持ちが分かるかもしれない。

そんな結論に至り、私は、二人に話すことにした。
< 17 / 128 >

この作品をシェア

pagetop