終わりかけの永遠に

裏切り者

少しの間だったのに、明と離したのが凄く久々な気がした。
やっぱり明といると落ち着いて、楽しくて、居心地が良くて...。

俺らはそのまま教室に入った。
その場には案の定、孝輔もいた。


「...へぇ、千歳、面白いもの見せてくれるじゃん」


孝輔は面白そうにニヤリと笑った。


「俺の心友は...明だから」

「ふーん。まぁいいよ。どうなっても知らないけど」


孝輔は、俺の耳元でそう囁いた。


「おい、千歳に何か用か?」


明が俺の肩を引き寄せる。


「ううん。ただ、教えてあげたんだ。千歳にとって、大切なこと」


孝輔はフッと笑って、他の人と話を始めた。


「千歳、気にすんなよ。俺はお前の味方だからさ」

「...うん。ありがと」


俺には、明がいる。
だから...きっと大丈夫。
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