病的に両価的

微か

『微か』


青紫に光る花びら
夜の隙間を縫うように散る

輝ける時は
あとどれくらい

生温い風がもう
僕らの限りを数えてた

一瞬だって構わないだろ

微かな色を残せたのなら
それだけで良いだろう

生まれる前の僕らなんて
塵のよう

見えなければ零
見られなければ意味も無いのに

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