身長差43センチのふたり。



バレンタインの日。

華ちゃんの長い長い久松くんへの片想いは結ばれ、晴れて2人は恋人同士になった。

バレンタインの翌日に、顔を赤らめた華ちゃんが、甘ったるいものは大嫌いな久松くんが頑張って甘すぎる生チョコを食べてくれたんだと、嬉しそうに話してくれたことを思い出す。

久松くんは華ちゃんが告白してくるのをずっと待ってたんだって。

その話を聞いたとき、私の勘はやっぱり合ってたんだと思って笑っちゃったんだよね。


「え?でも華ちゃん達ってよく休日2人で過ごしてるんでしょ……?出かけてるんじゃないの?」

『宏太はケチだからさー、あんまり外でお金使いたくないんだって!だから、土日はだいたい宏太の部屋で過ごしてるの!』

「へ、へぇ…。そうなんだ…。」


私の知らない久松くんの一面。

でもそれは…、華ちゃんだから久松くんもすべてを曝け出せているんだろうなと思った。

私と千尋くんより付き合った期間は短いはずなのに、華ちゃんと久松くんの雰囲気はカップルを通り越して夫婦と言ったほうが正しい気がする。

幼馴染の時間が長かったからか、お互いにお互いのことを知り尽くしてて、2人の掛け合いなんてまるで夫婦漫才そのもの。

見てて飽きないんだよね~。



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