身長差43センチのふたり。



昔の恋を思い出して、またチクリと胸の奥が痛む。

好き、か……。


『…高遠なら、治せると思うけど。』

「え……?」

『いっそのこと、高遠に告っちゃえば?』

「なっ……!?」


当たり前のように平然と言い放った華ちゃんを、私は目を見開いてガン見せずにはいられない。

告白!?私が、高遠くんに!?


「むっ…無理無理無理!絶対に、無理ッ!!」

『そこまで否定しなくてもいいじゃん。』


無理なものは無理!

ストローで残りのジュースを飲み干していく華ちゃんに、告白はできないと言う。

好きだけど…無理だ。

自分から高遠くんに想いを伝えるなんて。

まだ初めて話したあの日から1ヶ月も経ってないのに。

今、高遠くんに告白なんてしたら、好きになるの早すぎじゃないかと思われちゃう。



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