優しさに包まれて
『翔。悪かったな。変なことに巻き込んで。』

公人が頭を下げる。

『いや…たまたま伊川さんの話が聞こえてさ、女の特徴聞いたら、麻里絵さんだってわかったから、常務に連絡しただけだよ。猫目、偉そうな話し方、ヒラヒラの洋服って聞いたら、すぐわかるだろ?麻里絵さんだって。』

『だな。』

2人のやり取りをぼーっとしたまま聞いていた優希。

『優希。大丈夫か?』

公人の声を聞いて

『大丈夫…。』

と答えるが、明らかに様子がおかしい。

翔は俺は戻るから、2人で話せよと言って会議室を出ていった。
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