優しさに包まれて
『最近、熱っぽくて体がダルいの…。』

私の言葉に公人は、ニヤッと笑ってから

『やっとか…。』

そう呟いた。

『やっと?』

『うん。やっとだよ。なぁ、最近、生理来てないだろ?』

『えっと…。あっ。来てないかも。』

『だよな。先月も今月も優希に生理だからって断られてないもんな。』

『あれっ?最後に来たの、いつだろ?』

『多分、付き合い始めた月だと思うよ。1度だけ断られたことがあるからな。こういうのって女の方が覚えてるもんじゃないのか?』

『そうなんだけど、私ね、元々、不規則だから気にしてなかったの。』

『そっか…。まぁ、俺、お前と付き合ってから一度も避妊してなかったからな。妊娠してても、おかしくないな。』

『えっ?そうなの?』

『やっぱり気づいてなかったか。俺は、すぐにでも結婚したいって思ってたからな、お前を初めて抱いた時から一度も避妊してないよ。』

そう言って私を、ぎゅっと抱きしめ、唇に触れるだけのキスをしてから、私の前に跪く。
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