優しさに包まれて
『ごめん。由華…。今から時間ある?一緒にご飯食べない?』

『このタイミングで誘われるってことは、出来立てホヤホヤのカップルと私の3人ってことでしょ?3人でなんてイヤ。ジャマなんてしたくないもん。』

そう言って苦笑いしながら、手をヒラヒラさせて私から離れていく。

『由華。違うの。由華の部署の大塚課長も一緒でね、私も今、突然誘われたんだけど…。』

そう言いながら由華を追いかける私。

大塚課長の名前を出した途端に足を止めた由華。

そして、振り向くと、

『わかったよ。』

そう言って笑顔になった。
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