私の決心
電車に乗って、ゆっくりと歩く。

筋肉痛の足の痛みを程よく感じながら、会社を見上げた。

すると、うちの部署に電気が付いている。

「誰か休日出勤でもしているのかな?」

一瞬、急ぎの仕事でもないので、帰ろうかと思ったが、

資料の確認だけでもと、思い直して会社に入っていく。

「部長!」

電話で話しながら、パソコンを確認している部長の姿があった。

私は思わず口を覆うと、電話の邪魔をしないように自分のデスクに向かった。

必要な資料を見つけると、遠目から部長に頭を下げ、出て行こうとした。

「あっ…。」

部長は電話口を手で押さえると小声で言う。

「橋本、一昨日の資料出してくれ。」

私が今手にしている資料だ。
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