好きを百万回。


何かを聞く前に、ベッドに連れ込まれていると正直に答えてもいいのだろうか?

「まさか何にも説明なしでずっとヤラれてたの!?」

「うわーーーー・・・・・野波さんって」

「朔、お前・・・・・」

「「「キチク」」」

図らずもユニゾンで3人が言う。


野波さんは全く動じる様子もない。

「オレ、色々怒ってたからな。2年前に一方的に別れるって言われて」

身体が固まる。

「守ってやるって言ったのに勝手に自己完結して」

「それはこまりが野波さんのこと思ってーーーー!」

「矢口に嫌がらせされてることも、脅迫されてることも全部黙って我慢して」

野波さんが飲み終えたコーヒーカップをトンっとテーブルに置いた。

矢口さんのこと、誰から聞いたんだろう・・・・・?


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