夢追う私たち


「浅田さんて彼女いないんですか?」

「は?何イキナリ。もしかして興味あんの??」

にやっとして、こちらを振り返る。


「んなわけないじゃないですか…
ちゃんと前向いて運転してください。
ただ、
彼女いたら断る理由になるんじゃないかなーと思って。」

「ほんとお前は失礼だな。
彼女とか今はいらん。そんな時間ないし。
てかいたらこんな風に悩んでねーだろ。
アホか。」

「ははっ、ですよねー。」


そうこう話てるうちに、アパートの前に着いた。
浅田さんから自転車のハンドルをもらう。


「じゃぁ、お気をつけて。
てか、ここから家までどのくらいなんですか?」

「走って5分。
じゃ、またな。おつかれー。」


ヒラヒラーっと手をあげて走って行ってしまった。
浅田さんは、普段から走って通勤してるらしい。
体力作りの為とか…。
どんだけタフマンなんだ…

浅田さんの後ろ姿を少し眺めてから
アパートの二階の自分の部屋へむかった。
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