ヒスイ巫女

お仕事

朝からヒスイが陸を探していたが見つからなかった。
蒼に聞いていても知らないの一点張りで見つからなかった
「お兄ちゃん!」
ヒスイはやっと陸を見つける事ができた。
だが陸の名を呼んだのはそれが理由ではなかった。
陸の姿があまりにもひどかったからだ
「どうしたの?そのキズ!」
陸は服は肩の部分がほぼ無くなっていてところどころ破れていた。
服が破れている所から血が流れていた。
顔は誰かに殴られたようになっていて無惨な姿になっていた。
「お兄ちゃん大丈夫?」
ヒスイが近づいー「くるな!」
陸は怒鳴った。
ビクッ
その声に気付いた蒼が焦ったようにヒスイの前にふさがった。
「ヒスイ、来るなよ」
「なんで?
私ならお兄ちゃんの傷直す事できる事できるよ」
「ヒスイ、大丈夫だ」
ヒスイをなだめるように陸が言った。
でも
「いやお兄ちゃん助けるの!」
ヒスイは陸を助けたい一心だった。
「蒼兄、頼む」
陸は自分の部屋に逃げるように行ってしまった。
「ヒスイ早く帰れ」
「いや」
ハァ
と小さなため息をつくと
ヒスイの目の前に蒼がいた
ヒスイと蒼の距離は約8m一瞬で来れるはずがない
だが蒼はそれを可能にした
飛んだのだ
ヒスイのいる場所まで・・・
強靭な脚力がなければ行う事はできない。
ヒスイの目の前に来た蒼はヒスイの首を強く殴ったヒスイは睡ってしまった。
「ヒスイすまない・・・これはお前のためなんだ・・・」
言い訳をするようにぼそっと蒼は嘆いた。

< 26 / 29 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop