やばいトコを見られたっ!


エレベーターの前で立ち止まる。

ピカピカに磨かれた銀色の扉に、松崎さんとあたしが映っていた。

松崎さんに肩を抱かれた、あたし。

そんな自分を見たくなくて、目を背けようとした、そのとき。

後ろから誰かが近づいてくるのが、銀の扉に映って見えた。


え?


と思った、次の瞬間。

< 234 / 248 >

この作品をシェア

pagetop