初恋は一言から

わーお…?

「ねぇ」

「今度はなんだよ」

「頭を抱えるけどやっぱり私自身が泣き出した。自分の彼氏欲しい?」

「何が言いたいのかどうかはわからない」

「なんで?」

「俺男だから彼氏いらないし」

「そういって立ち上がった」

「は?」

「ありがとう」

そんな訳のわからないことを言い、あたしは立ち上がる。

自分でも何を言って入るのかわからない。

ただ、自分の口が勝手に動いているといことだけ。

本当はもっとほかのことが言いたいのに。

自分の気持ちを伝えたいのに。

たった一言。

伝えれば楽になれるのに。

そんなこととは裏腹に体と口は勝手に動く。

まるで操られているかのように。

「あたしは、あなたが…です」

「な、んで?」

「特に理由は。ただそう思うだけだからです」

「…本心なのか」

「ええ」

本当はこんなことこれぽっちも思っていないのに。

なんであたしの口はこんなことを、思ってもいないようなことを言ってしまうのだろう。

「やっぱり、そうだよね。蛇姫」

「うん?」

「俺には


荷が重すぎたんだ



ごめんな」


そう言って彼はあたしから離れていく。

"待って"

その一言が言えないあたしが。

その場に取り残された。






yumekarasamero.

...okiro.

saa,jikannda.

ge-muwohajimeyouka.

tanoshii,tanoshii,

ge-muwo...
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