もう一度、あいたい。






「…はい、席について」





いつもよりも遅れて教室に入ってきた先生は、誰から見ても分かるくらい沈んだ顔をしていた。



いつも、元気で「わたし美人でしょ?知ってる〜」が口ぐせの、女の先生。





いつもとは明らかに違う先生の様子に、いつもは煩いクラスも、あっという間に着席した。





「……昨日の夕方、清水くんが交通事故にあい……




…病院に運ばれましたが





亡くなりました」






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