もう一度、あいたい。





普段はお調子者だらけのこのクラスも、誰一人話さなかった。




さっきまで興奮気味に交通事故のことを話していた男子が、ほうけたように先生を見ていた。



わっと、一人の女子が机に突っ伏し泣き出した。





…私は隣の席を見た。





…なんで今日清水は、ここにいないんだろう、と思った。



あいつ、忘れ物は多いけど遅刻は一回もしたことないのに。



遅いなぁ。



一時間目は、あいつの好きな体育なのに。





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