十日目の判決 -完-

6. 5月18日







「あ、いのちゃんおはよう」


月曜。土日の話題が登校してきた生徒によって教室に飛び交う。


「おはよ、ちょっと購買行ってくる」

「いってらっしゃい」


挨拶して結希にそう言って私は教室を出た。

もちろん、朝から購買があいているはずがない。だけど毎回、私が朝から購買に行くもんで購買部は私限定で朝開くようになった。特別待遇すいません、はい。


購買に着いて、飲み物を買うと教室へ戻ろうと歩き出す。もうすぐ学活が始まるからなのか廊下には誰もいない。

あ、いた。


「ギャハハッ!!!!いのー!!!!!!」


出たな、妖怪スピーカー!!!


神出鬼没な妖怪だな。



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