たとえどんなに。
モスにつくと

男女で向かい合うよう席に座る。

目の前には他中のバドミントン部男子

斎藤 潤君が座った。

何度か話したことはあるけど

あまり、深くかかわったことがない

バカップルがいちゃつき始め

苦笑する周り。

少し気まずくなった私は

ドリンクバーへ足を運んだ。

あとから、同じように潤君もやってきた。

「少しは場所考えろよなー」

苦笑する潤君。

私も苦笑で返すしかない。

「気まずかったんだろ?」

あぁ、この人も知ってるのか。

やだな・・・

うつむくと、頭上から言葉が降ってきた。

「・・・じゃだめ?」

今にも消えそうな小さな声

「ん?何て言った?」

「俺じゃダメ?

 俺じゃ靖の代わりになれない?」

顔を赤くして、

でも真っすぐ見つめてくる潤君の瞳に

吸い込まれそうになった。
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