たとえどんなに。
「はじめまして。

 おれ、小栗 壮也っていいます。」

はぁ・・・。

はじめましても何も。

もう会わないと思うんですけど。

自己紹介した方がいいの?

「亜夢さんですよね。」

知られていていました・・・

「俺、亜夢さんのこと好きです。

 よかったら付き合ってください。」

またか。

何度聞いたのだろう。

この偽りの台詞。

私を壊す原因となる台詞。

『どうせまた壊すのはおまえらだ。』

私の中に再び生まれたどす黒い感情。

私の心からあふれていく。

気持ち悪い。

こんな感情の私最低だ。
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