たとえどんなに。
クッキー

だからと言って今までの関係を壊すのは嫌。

今まで通り買い物に付き合ってもらったり

みんなでお出かけしたり。

変わらない毎日。

靖を忘れたとは言えない日々。

まだ心の中に靖がいて

大半を占めて

私を苦しめる。

もうすぐクリスマス。

へんまに頼んで

一緒にプレゼントを渡しに行く。

もらってくれるなんて思ってないけど

私の作ったものじゃないし

アクセサリーだから捨てられない

そんな希望を抱いていた。

へんまと買いに行ったプレゼントを

かばんに詰め、

靖のいる体育館へと向かう。

私とへんまの関係は何も変わっていない。

いや、少し近くなったかも。

靖の話を聞いて、理解してくれ

へんまの過去を聞き、慰め

少しへんまを理解した。

ただそれだけの変化。
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