【完】好きになれよ、俺のこと。
『私ってば……何してるんだろ……。
いつもいつも叶翔に与えてもらってばっかりだから、今日くらいお返ししたかったのに……』
鼻の奥がツンとした。
……なんで私は、いつもこうなんだろう……。
だって、ずっとずっとプレゼントを探し回った。
いろんなお店を隅から隅まで見た。
……叶翔の笑顔を見るために。
なのに、これじゃあ意味ないじゃん……。
俯いて涙を堪えていると、ずっと黙っていた叶翔がいきなり立ち上がり、そして何も言わずに走って行ってしまった。