【完】好きになれよ、俺のこと。
叶翔が、私のおでこにおでこを当てた。
「叶翔……。
私ね、好きだったんだよ……。
記憶を失っても、それでも私はまた叶翔のことを好きになった」
「陽向……」
叶翔は、私の頭を引き寄せ唇を重ねた。
やっと、重なり合った唇。
何度も何度も
角度を変えてキスを落とす。
世界で一番大好きな人との
甘いキスは
ちょっぴり涙でしょっぱくて。
まるで離れていた時間を埋めるかの様に、私達は唇を重ねあった。