【完】好きになれよ、俺のこと。
次の瞬間。
水が勢い良く何かに当たる音が、すぐそばで聞こえた。
───だけど、ぎゅっと目をつむる私を、冷たさが覆うことはなくて。
……え………?
恐る恐る目を開けると、
目の前には……
「…つめてー」
「安堂、くん……?」
私を水から守るように立ち、びしょ濡れになった安堂くんの姿があった。
「な、なんで叶翔が……っ!」
先輩が、目を見開いて安堂くんを見ている。
それと同時に、膝の力が抜けて、思わずその場に座り込んじゃう私。