イジワルな先輩との甘い事情


本当は、古川さんと会うから私と会えないんじゃないんですか?
古川さんと、どういう関係なんですか?
古川さんを……選ぶんですか?

私の事、少しも好きじゃないですか?

聞きたい言葉が胸の中で暴れて、そこら中に傷がついていく。
聞けない言葉が、先輩と私の間にはたくさんありすぎて……それはもう凶器みたいに思えた。

自分の感情に傷つけられた胸が、どうしょうもなく痛くて……気が遠くなる。


『また連絡する』って言った先輩の声が、遠く掠れて聞こえた。









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