君はあたしの天然王子
とりあえず、あたしはシャワーを借りてお風呂場から出た。
その瞬間…
「ひょえっ!!?」
周りが真っ暗になってしまった。
もしかして…停電?
「やば…何にも見えないよ…」
早く明かりついてよ~…
「美奈ちゃん」
「うわっ!?」
後ろから肩を掴まれた。
…って尚陽くんか…
「美奈ちゃん大丈夫?」
「うっ…うん…」
ホントは大丈夫なんかじゃないよ~…
お風呂場に居て分からなかったけど、外は雷が鳴ってるみたい…
だから停電しちゃったんだよね…?
すると、雷で外が光った。
「いやぁぁーー!!ひ…光ったぁ~…きゃああーー!!ゴロゴロ鳴ってるーー!!」
「み…美奈ちゃん…大丈夫?」
あたし…雷と暗いところだけはダメなのに~…
よりによって雷と停電、あたしの嫌いなものが同時に襲いかかるなんて…
ついてない…