~恋に気付くとき~
「結ちゃんが謝ることないわよっ。ったく、稜は…。」


トールちゃんのお母さんは、そう言いながらも少し嬉しそうだった。

「トールっ、結ちゃん泣かせたら許さないわよっ。」


おばさん…。

お母さんも…。

ずっと見守ってくれてたんだね。


「バカ息子だけど、よろしくね。トールっ、大学受からなかったら結ちゃんとの付き合い認めないからね。」
「なんだよ…、それ。」

すっかりふてくされてるトールちゃんに、そう言い放って怪しく笑うおばさんは…。

トールちゃんに、そっくりだった。
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