君といたあの夏

ぶつかってきた私と同じくらいか少し年上ぐらいの男の人が私の顔を覗きこんでいた







「あ、大丈夫です。では私はここで」





そのまま立ち去ろうとすると腕を掴まれて





「待てよ。あんたフラフラしてんじゃん?どうしたの?」





と聞いてきた





「別に。なんともないです。それにどうかしててもあなたには関係ないです。」





「そうかもな。でもそんな虚ろな目をしてフラフラしてんとお前襲われんぞ。いいからちょっと付いてこい」





なんで初対面のこの訳のわからない男に着いて行かないと行けないんだろ






「嫌です。では、私は帰ります」




そう言って歩き出そうとするがフラフラしてしまってうまく歩けない。





そしてとうとう思いっきりその男の胸に倒れこんで意識を手放してしまった





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