Only Our Memory
時刻は10時を回っていた。




まだいたかったけど、

もう遅いからと、泰生君の車で家まで送ってもらうことになった。




「また来るね。」




聞こえてないかもしれないけど、




今の精一杯の声でそう言って、病室をでた。

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