彼女のみる世界
 



「……ごめん。……ま……り……え。守れ……な……く……て……」

「守ってくれたよ!直ちゃんはっ……私のこと、守って……くれた。」

いつもいつも守ってくれた。

私は直ちゃんを守れなかったのに。

「……ありがとう……まりえ」

そう言って直樹が目を閉じた。

「直ちゃんっ!直ちゃんっ!」

雨か涙なのか、わからないものが頬を伝った。

直樹の流した血が雨に流される。




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