君のいいところ、1つしか思いつかない。





突然振り返った結城くんと目が合う。





『土曜日、10時に駅集合』




周りにバレないように、口の動きだけでそう伝える結城くん。





本気、なのか…。


ガクッと肩を落として教室に戻る。



腫れた頬にジュースの缶を当ててる結城くんを見て、何でか少しだけ…ほんの少しだけ、嬉しくなった。







< 35 / 296 >

この作品をシェア

pagetop