私の横に居る人
「俺の嫁さんをいじめてるのか?」

智樹が慌てて走ってくる。

お義母さんは目を丸くした。

「智樹をいじめる事があっても、悠さんにはそんな事しないわ。私悠さんの事大好きだもの。悠さんに本当に智樹で良いのか聞いてたのよ。」

「なんて答えたの?悠。」

心配そうに智樹が私を見る。

「内緒!」

私はお義母さんと笑った。

その瞬間、私は少しふらついた。

「大丈夫か?」

即座に智樹は気が付いたようだ。体を支えてくれる。

「頑張り過ぎて、疲れちゃったかな。」

私が笑うと、お義母さんは私の顔を覗き込む。
< 181 / 190 >

この作品をシェア

pagetop