私の横に居る人
お風呂から出てくると、斉藤先輩からラインが届いていた。

-今日は、楽しかったよ。では、お休み。-

シンプルな文面。

-バイトもサークルもまたいろいろ教えて下さいね。今日はありがとうございました。お休みなさい。-

私も返信して、ホッと一息。

今日は斉藤先輩といっぱい話をしたな。

小野田先輩達と一緒に居る時は、小野田先輩のペースで進んでいくから、そんなに斉藤先輩と話すきっかけもなかったし。

そんな事を考えていると、赤くなった斉藤先輩の顔を思い出して、私まで赤くなってしまった。

もう、お父さんもお母さんも調子に乗りすぎよ。

あんな良い人を困らせるなんて。

「お風呂あがったの?」

お母さんがそばに座った。

私は赤い顔を隠すために、タオルで髪をふく。
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