私の横に居る人

「次は夏に向けて案を練るぞ！またあとでな。」

みんなが各教室へ別れようとする。

「悠ちゃん。お昼学食で一緒に食べない？」

健先輩に呼び止められた。

「良いですよ。私午後一の授業がないので、その間に図書館へ行こうと思ってるんですけど。」

「じゃあ俺も午後一の授業サボるから、外に食べに行こうか？」

ノリで答えるような健先輩。

「それはダメです。ちゃんと授業には出て下さい。」

ちょっとだけシュンとした健先輩。

「分かった。じゃあ学食でな。」

残念そうに健先輩が手を振った。

何て自由人なんだろう。

私の為に授業をサボらせるのは、こちらが気が引ける。

お昼は麻帆も一緒だって伝えるの忘れたけど、まあいいか。