私の横に居る人
響子先輩に見とれていた私に健先輩が聞く。

「あっ、響子先輩があんまり素敵なんでポーとしてました。」

「 「えっ？」 」

健先輩と響子先輩二人に同時に振り向かれて、私はびっくりした。

「悠ちゃん、お世辞でもうれしいわ。」

「こいつ外見は良いかもしれないけど、中身はちゃらんぽらんだぜ。」

健先輩は本人を前に何て事を言うだろう。

二人はもめ始めたが、何だかとても微笑ましい。

後輩の私がこんな事を思ったらえらそうかな。

「この二人面白いだろう？こうなったら誰も止められないよ。」

智樹先輩がくすくす笑いながら、私をつついた。

「悠ちゃんはこっちにおいで。」

寛人先輩も麻帆も笑いながら私を呼ぶ。

「春の旅行でもこんな感じだったのよ。」

「顔を合わすと、お互い言いたい事言ってるからな。」
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