GET!~アイツを振り向かせたい気持ちは120%~
「みんな快二を見てキャーキャー言ってたよ」
「まぁ、俺だからな」
「出たよ、ナルシ発言!」
うぇっと嫌そうな顔をする城薗。
「……城薗は、その、俺の有志を見て騒がねぇのかよ」
言ってて恥ずかしくなった俺は、すぐさま城薗から目をそらす。
「あたし?あたしも騒いだよ。だって、いくら喧嘩する仲でも、一生懸命な姿を見たら、応援したくなったし」
その言葉を聞いて、すぐに城薗へ視線を向けた。
「な、何よ」
目を泳がせる城薗。
「応援、ありがとう」
お前の声、聞こえてたよ。
「別に。たまにはこうやって応援しなきゃ、可哀想だもんねっ」
そんな城薗の言葉でも、俺の口元は緩んでしまう。
「何笑ってんのよ」
「お前の言葉が嬉しくて、つい」
「は、はぁ?意味分かんないっ」
あぁ、俺の気持ちを知ってるはずなのに、なんで嬉しいことばっかり言ってくれんのかな、コイツ。
俺に振り向いてくんねーのかよ、城薗。