GET!~アイツを振り向かせたい気持ちは120%~
そっちじゃねー、こっちだバカ。side*快二
「あっちー」
ジリジリの暑さと、日差しを浴びせる太陽を睨みながら手で扇ぐ。
夏休みに入ったが、俺達は部活三昧。さらに雨もなっかなか降らねーから、太陽の光を浴びまくりだ。
「お疲れ!」
休憩時間、ベンチに戻った俺達を出迎えてくれる准。両手にボトルが入ったかごを持ち、タオルとともに俺達へ差し出す。
「あー生き返ったっ」
ベンチにドカッと座った俺は水分を摂る。
「快二、独り占めしないでちょいつめろー。くっつくと暑いんだわ」
「うっす」
先輩に言われそそくさと席を空ける。
「俺とくっつきたかっただろうけどなー?」
「はい、遠慮しますねー」
「お前ストレート過ぎて傷つく!先輩泣いちゃうっ」
「俺今日は、変化球投げるようにしてみたんすけど?」
「そっちのストレートじゃねぇっつの!」
他の先輩達も交ざり、俺達の間に笑いが起きる。