GET!~アイツを振り向かせたい気持ちは120%~



「わっ、やめてよ」


「へへっ、仕返しーっ」


「なになに~楽しそう~!」


それからあたし達は3人で水のかけ合い。着ていた指定ジャージも、せっかく掃除をしたトイレもびっしょり。


そして、運悪くその光景を口うるさい先生に見つかってしまい、耳を塞ぎたくなるほどのお説教を受けたのだった。





「お前らバカ?」


説教を受け、再度掃除をしたあたし達は制服へ着替えて教室に戻った。そこで、快二に言われた言葉だった。


「青春を楽しんでいただけさー」


「髪濡れてっしお前風邪引くぞ。あっ、バカは風邪引かねーか」


「あん?何か言った?」


いつものように快二に反発する。


「はーい、では今から体育祭の係決めや参加する種目決めをしまーす」


HRの時間になり、委員長と副委員長を主として、体育祭についての話し合いが始まった。


「俺は選抜リレー決定だな」


快二が当たり前というように呟く。


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