蟲狩り少女
そう思い顔をあげる。


瞬間、クラスメイトである光磨と目があった。


「こ……光磨!?」


「やっぱり、里音だ!」


光磨は嬉しそうにそう言い、駆け寄ってくる。


まさかこんなところで光磨に合うとは思っていなくて、あたしの頭は軽くパニックだ。


「ど、どうして……ここに?」


「俺? 1人で海に遊びに来たんだ」


「ひ、1人で?」


「あぁ。友達を誘ったらすぐにナンパしだすからな」


光磨はそう言い、呆れたように腕組みをしてため息をついた。
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