蟲狩り少女
「べ……別に。でも里音はもっと自分の魅力に気づくべきだと思う」


「魅力?」


光磨の言っている言葉の意味がますますわからない。


「い……妹にしておくのはもったいないって……そういう事だよ!」


光磨はそう言い、クルッと体の向きを変えて前を向いてしまった。


妹にしておくのはもったいない……?


光磨の言葉にあたしはただただ首を傾げたのだった。
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