蟲狩り少女
「脇君、いつの間にクラスのナンバー2とそんな仲になったんだよ」


三岳友輝が更に続ける。


やめて……。


やめて……。


あたしは膝の上で手を握りしめて、だけど何も言えずにそう願う。


その、時、だった……。


「卑怯だよな、勉強のできるヤツと付き合うなんて」


「そうそう。自分の力でどうにかしろよ」


そんな男子生徒の声が聞こえてきた。


あたしは、まるで壊れた機械のようにゆっくりと顔を上げる。
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