無口なキミと同居します。
▽無口な同居人。



「……………なんでいんの」


「え、ごめん……」


……いや、なんで私が謝ってるの。


私はここの家に住んで良いって、
親戚の人に言われたからここに来たのに。



先客のキミにそんな嫌そうな顔されちゃうと、私だってどうすればいいか分からない。


でももう、荷物まとめてきちゃったし引き返せないんだけど…


「……入れば、」


そう言って彼は家の中に戻っていってしまった。

なんだ、結局は入れてくれた。よかった。


…これからどんな生活が待っているかなんて想像もせず、私は彼の後についていった。




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