光の少女Ⅰ【覚醒編】

第4章 訪問者

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「♪~♪~」


再び湖に行った次の日、花音は城の簡易キッチンを借りて、オーブンの中を覗いていた。

今日も風夜達は出掛けてしまい、風華は学問の先生が来ているということで、時間を持て余していた為、趣味であるお菓子作りをしていた。


「うん。いい色に焼けたみたい」


焼き上がったクッキーを見て満足そうに呟き、先に作っておいたマドレーヌと一緒にバスケットに入れる。

その時、軽やかな足音が聞こえてきて、風華が顔を出した。


「あ、風華ちゃん!もう勉強終わったの?」

「うん。先生が用事があるからって、早めに終わったんだ。それより、いい匂いだね。・・・わあ!」


バスケットの中を覗いて、声を上げた風華に笑みが零れる。


「ねえねえ、これ食べていいの?」

「ふふ、今日天気がいいし、風夜達が帰ってきたら、お茶にしようかなって思って」

「そうなんだ。早く風兄様達、帰ってこないかなぁ」

「じゃあ、すぐにお茶に出来るように準備しておこうか」

「うん!」


元気良く返事をして、風華が飛び出して行く。

その後を花音はバスケットを持って追いかけた。
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