【彼氏、捨ててやります】




「杏奈?…どーしたの?」


昨日のことを何も覚えていないかのように、すっとんきょうな顔で私の前に来た涼。



イラっとしたけど、まぁそこは我慢しなくちゃ。



「ちょっと、屋上いこ」


不満を奥にしまい、できる限り最大の笑みを浮かべた。



「…っ//// おう」


杏奈の笑顔、久しぶりに見たかも…



っていう涼の小声は聞こえなかったことにしておいて…。



< 67 / 84 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop