イジワルな君に恋しました。




その睨みに思わずひるんでしまう。



少し後ずさりをするけど、私との間を詰めてくる。





「2個も下のあんたなんか、翼に似合わない。
付き合うなんて認めない。
早く別れた方が身のためよ」






そう言い捨てると、田辺先輩は私に背を向け歩き出した。



翼先輩に元カノがいることくらい分かってた。


いないわけがないもん。





でも、やっぱり嫌だな。



他の子と手を繋いで抱き合ってキスをしたりしたなんて。







「翼先輩……」




胸が苦しくて張り裂けそう。


込み上げてくる何かを必死に堪え、先輩の名前を呟いた。






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