深夜26時はキミと一緒に、
「そんな、...ど、どうしてそこまで私なんかに...優しいんですか?」

俺はフッと笑った。

その答えは、彼女自身が気付かないと意味がないから、


「ひみつ。」


俺がそう呟くと早苗先生は俺の肩に顔を置いて、安心したかのようにまぶたを閉じていた。

彼女の体の震えは、さっきと比べだいぶ収まっていた。


...けど、後に俺の背中を掴む指だけはまだ微かに震えていた。
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