受け入れる辛さ、受け止める強さ


車に近づいたらママが私に気づいた。

「雅美!6年生の教室行ってお兄ちゃん呼んで来て!」

私の3つ離れているお兄ちゃんの匠哉(たくや)を呼んでくるようにママに言われた。

「分かった!!行ってくるね!!」

私は、自分が出てきた昇降口とは反対方向にある高学年の昇降口に走って行った。


お兄ちゃんのクラスは南校舎の3階にある。
南校舎の西階段を上がって右に行って突き当りの教室がお兄ちゃんがいる教室だ。
お兄ちゃんがいるはずの教室の前まで無事に来れた。

「えーっと、お兄ちゃんは・・・・」

「匠哉君の妹の雅美ちゃん?????」

「お兄ちゃんのこと知ってるの??」

「うちは匠哉君と同じクラスだよー!匠哉君呼んで来ようか??」

「えっ!!いいのー??」

「うん!いいよ!待っててね♪」

「わかったー!!」

お兄ちゃんと同じクラスの人が呼んで来てくれるからお兄ちゃんが来るのを待った。
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