君のために歌う歌

植物同好会の準備。

日付は遡って、二学期はじまりの1日目。



植物同好会の3人は、ピンセットを片手に黒いツブツブの化物と戦っていた。


……そう、ひまわりの種である。



乾かしたひまわりから、3人は黙々とピンセットで種を抜いていた。



カチン、カチンと小さなピンセットで挟む音だけが響く室内。





「あー!!!もうやってらんねえええええ!!!」


最初に声をあげたのは高橋だった。


「こら高橋!どうしてそこで諦めるんだ!!!!もっと熱くなれよおおおおおおお!!!」



郷愛が立ち上がった。




はぁ、と宙子はピンセットをおいた。



「こうなったら集中力切れちゃったわね。」



3人は、決意した。
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